「暑さ寒さも彼岸まで」の言葉通り、昼間にも秋を感じるようになってきました。彼岸の頃を代表する花といえば、彼岸花ですよね。お墓の周りにあることなどから怖い花というイメージが先行しますが、その幻想的な美しさに魅せられる人も多くいます。
南信州の素敵な花スポットをめぐる「南信州花紀行」、今回は彼岸花を目当てに、高森町のお隣・松川町にある嶺岳寺を訪れます。
高森町からは車で20分ほど、県道18号(伊那飯田生田線)沿いにあります。9月20日(金)~10月15日(火)の期間は、福与保育園横に臨時駐車場(9時~15時)が設けられているので、そちらに停めます。急な坂の上にはなりますが、嶺岳寺の駐車場も3台ほどあります。詳しくは松川町観光サイトをご覧ください。
保育園からは徒歩5分ほど。これまた急な階段を上っていきます。段が少し斜めになっており歩きにくいので、スニーカーなど歩きやすい靴推奨です。
子連れの場合は、きちんと自分で歩ける年齢のお子さんでないと難しいかもしれません。
嶺岳寺は、彼岸花の名所として近年よく知られるようになりました。フォトスポットとしても注目を浴びています。40年ほど前からご住職がコツコツと増やしてきた5万株の彼岸花が境内に群生しており、特に梅の木が植えられた斜面に咲き誇るさまは本当に見事です。2024年は、10月初め頃までが見頃のよう。
平日の昼間に訪問しましたが、大きなカメラを抱えた大勢の方が熱心に写真を撮られていました。群生する様子はもちろんですが、小さな石仏を彼岸花に埋もれるような構図で撮影するのも人気なようです。
境内には梵鐘や、小さな池もあります。特に梵鐘は太平洋戦争時に兵器資材として供出され、2005年に戦争のない平和を願う「悲願の鐘」として再建されました。彼岸花にちなんだ名前でもあるそうです。こちらの鐘は自由に撞くことができます。
時間があったら探してみてほしいのが、白い彼岸花。ちらほらと咲いています。噂によるとその他の色もあるとか……?
秋晴れのもと、幻想的な紅い美しさに一時浸ってみませんか?