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花を愛でに出かけませんか?~南信州花紀行~長野県豊丘村・泉龍院の三色藤

高森町のある南信州は自然が豊かで、素敵な花のスポットもたくさんあります。特に桜や花桃がよく知られていますが、今回は豊丘村にある泉龍院の三色藤をご紹介します。

泉龍院の三色藤

南信州の藤スポットといえば、飯田市川路の開善寺や喬木村の「阿島の大藤」(現在は養生中)が有名ですが、泉龍院が一味違うのは「三色藤」であること。藤から連想される色は紫が一般的ですが、泉龍院では「紫・白・ピンク」の三色を見られるんです。

花が咲き始めたと聞いてさっそく出かけてみました。今回は明神橋を渡るルートを使いました。山吹の万年橋を渡るルートもあるので、お住まいの地域に合わせて選択してください。
泉龍院は、伊那飯田生田線から少し奥に入った高台にあります。大きな看板が出ているので、曲がるところはわかりやすいです。道幅が狭く、特に駐車場へ上がる最後の坂はとても急なので、くれぐれも運転にはご注意ください。

2024/4/24撮影 泉龍院駐車場横



駐車場すぐ横にも藤が植えてあります。こちらは木が少し低めで、頭上から垂れ下がるというよりも同じ目線で楽しめるようになっています。

そして本命の三色藤へ近寄ってみると……咲き始めにもかかわらず、すでに濃厚で甘~い香りが。それに惹かれて熊蜂もブンブンと楽し気な音楽を奏でています。目でも鼻でも、ついでに耳でも?楽しめますよ。まだまだ長さは足りませんが、色合いもよく、近くからでも遠くからでもとても美しいです!

4/24時点できちんと咲いているのは紫色の花だけのように見受けられましたが、すぐに白色やピンク色も後を追って咲いていくことでしょう。紫色の花はゴールデンウィーク中が見頃になりそうです。詳しい開花情報についてはこちらをご覧ください。

2024/4/24撮影 三色藤

見どころは藤だけじゃない!

泉龍院の見どころは藤だけではありません。豊丘村指定文化財である山門はとても趣きがあり、見上げると思わず「おお……」と声が漏れ出てしまうほど。近くにあった説明版によると文政元年(1816年)に建立されたとのことで、確かに200年の風格を感じる佇まいです。施された彫刻は、彫刻の名門「立川流」の系譜を引く小松松四郎の作と言われています。

2024/4/24 泉龍院山門二階部分

高台にあるのでとても眺めが良い泉龍院。中央アルプスがとても綺麗に見えます。また豊丘村は高森町の対岸にあるので、見える街並みはその多くが高森町。泉龍院は高森町と豊丘村、松川町の境目近くにあるので、福島てっぺん公園(豊丘村)などとはまた違った景色が楽しめますよ。高森町民の皆さん、泉龍院から高森町を眺めてみるのはいかが?

ちなみに。写真を撮るのを忘れてしまったのですが、泉龍院は参道にも一工夫あっておもしろいんですよ。ぜひ足元、見てみてくださいね。

そして最後にもう一度。伊那飯田生田線から泉龍院へと上がる道、本当に道幅が狭めです!駐車場はいくつかあるので困りませんが、できればあまり大きくない自動車で出かけたほうが安心だと思います。

柿丸

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