飯田下伊那地域に住んでいると当たり前の風景ですが、秋から冬の風物詩『柿のれん』がいろいろなところで見られる季節になりました。
我が家の近くの柿畑でも、収穫が終わり、あちこちの家で『柿のれん』を見かけます。
そんな飯田下伊那地域の多くの家で作られている干し柿ですが、「市田柿」と呼ばれ、販売されるようになって100年以上経つのだそうです。
市田柿とは
干し柿は長野県が全国一位の出荷量を誇る品目(農林水産省平成29年特産果樹生産動態調査)で、県産干し柿のほとんどは飯田・下伊那地域(南信州)で栽培・加工されている「市田柿」です。「市田柿」というのは、現在の長野県下伊那郡高森町の市田地域で栽培されていたことから名前のついた在来の渋柿の名称です。これを干し柿にしたものも「市田柿」と呼びます。
「市田柿」の名称で出荷が始まったのは大正10年(1921年)からと言われ、既に100年の歴史が刻まれています。また、この原料となる渋柿の栽培は600年以上にも及んでいます。
市田柿ブランド推進協議会より
大正10年に出荷が始まってからは100年ですが、600年以上前から渋柿の栽培が始まっていたなんて、室町時代の人たちも干し柿を食べていたということなのでしょうか!?
味の改良はされていますが、600年以上も歴史のあるものを食べていると思うと感慨深いですね。
そして、市田柿100周年を記念して、市田柿【絵画・写真コンクール】が開催され、令和3年11月1日から応募も始まっています!
絵画の小学生の部では、飯田下伊那内の小学生という条件がありますが、一般の部は、絵画の部も写真の部も、市田柿が好きなら誰でも応募できます!
応募期間は、
令和3年11月1日(月)~令和3年12月24日(金)
当日消印有効
応募方法は、上の画像をクリックして、詳細をご確認ください。
優秀作品に選ばれた方は、令和4年1月下旬に予定されている「市田柿」地域交流イベント内で表彰式が行われます。
高森南小学校の4年生は、授業の一環で毎年、市田柿を作っており、このコンクールにも応募するそうです。
飯田下伊那にお住まいの方はもちろん、市田柿が好きな方は、ぜひ応募してみてはいかがでしょうか?
- 問い合わせ先:
- 市田柿活性化推進協議会事務局(JAみなみ信州営農部果実柿課内)
- TEL:0265-52-6982
- FAX:0265-21-2318
- メール:sei00-11@mis.nn-ja.or.jp
「~市田柿100周年記念~市田柿【絵画・写真コンクール】開催 市田柿に関する作品を募集中」への1件の返信
[…] 日ごとに寒さが増してきて、秋から冬へ向かうこの時期。高森町にとっては、とても大事で忙しい季節がやってきました!そう、「市田柿」の季節です。(市田柿については、当ブログのこちらの記事もぜひご覧ください)市田柿は干し柿の品種のひとつで、生産地の特性と品質基準が農林水産省から認められた「GI(地理的表示)保護制度」に登録されている、いわばブランド品。 そんな市田柿、この11月は「干し」柿という名のとおり、収穫した渋柿を吊るして乾燥させる工程にあたる時期になります。きれいなオレンジ色の柿がいくつもの連になって青空の下に揺られているさまは、とても美しいもの。昔は各地で見られたそうですが、今はGIに登録されたこともあって、衛生管理面から出荷用のものはビニールハウスや屋内での乾燥となり、軒先に揺れる柿すだれを見ることはあまりできなくなってしまいました。 […]