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まだ覚えてる?流しそうめんギネス世界最長記録達成までの道のり

2022年11月5日(土)で流しそうめん世界最長記録、正式名称『竹樋(たけとい)に麺を流した最長距離』ギネス最長記録の3515.42メートルを達成しました!

高森町ホームページより

2023年2月15日(水)に行われた「南信州元気な森フェスタ」では、高森中学校3年生の竹林整備への取り組みが、南信州元気な森林づくり賞の大賞を受賞しました。

以前紹介した記事は、こちらです↓

流しそうめんでギネス世界最長記録に挑戦…結果はいかに!長野県下伊那郡高森町 あったかキッズ (attaka-kids.jp)

そこで今回は、その記事では紹介しきれなかった紆余曲折の道のりを紹介していきます!

だいぶ時間が経ってしまいましたが、最後まで読んでいただけると嬉しいです。

コースについて

流しそうめんのコースは、不動滝の滝つぼから水を取って、不動滝から続く一本道を下り、2016年に奈良県御所市で樹立された3,317.7mを超えるように設定されました。

しかし、当初はもっと長い距離で計画されていました!

それが、こちらのルートです。

見にくいですが、A地点がスタートの不動滝、天白公園に近い方のB地点が当初のゴール、もう一つのB地点が実際のゴールです。

2022年11月ギネス新記録 『竹樋(たけとい)に麺を流した最長距離』

上のリンクから実際のルートと当初のルート詳細地図が見られます。実際のゴールの場所とは少しズレができてしまっていますが、だいたいこの辺りということで、ご了承ください。

不動滝から山道を下るこのルート、実際に行ってみると、いくつもカーブがあり、アップダウンしている箇所もあるんです。

実際のゴールの先にも上り坂があり、そこを越えられるレーンを作るのが難しかったため、確実に記録を更新できる場所をゴールにしたのだそう。

当初は、4000メートルを目指していましたが、500メートル近く短縮されたのには、こんな理由があったんですね。

挑戦日延期ついて

流しそうめんギネスに挑戦するにあたって、当初発表された挑戦日は2023年10月10日(月)。

しかし、挑戦日目前に延期が発表され、実際に挑戦が行われたのは、2023年11月5日(土)でした。

なぜ、挑戦日を延期することになったのでしょうか。

実際にギネス挑戦に関わった役場の方から、お話を聞きました。

竹レーン問題

ギネスを達成するために使われた竹は、約1800本!

この竹は、町内の放置竹林から中学生たちが切り出したものや有志の方が持ち込んだものですが、実際に集まった竹はもっとたくさんあったんです。

流しそうめんに使う竹は、まっすぐでないと加工がしにくく曲がっているものは使えません。

また、加工しても乾燥させている段階で割れてしまったり、カビが生えてしまったりして、使えなくなってしまったのだそう。

そのため、挑戦日を当初の予定の10月10日から約1か月延期して、追加で竹を調達して11月5日の挑戦になんとか間に合わせたんだとか。

中学生、作業に参加できてない問題

2022年「みらい☆懇談会」で、流しそうめんでギネス記録に挑戦するという壮大な企画を立案した中学生たち。

「みらい☆懇談会」当時は2年生でしたが、挑戦時は3年生。

ただでさえ部活に勉強に大変な受験生たちが、毎週数コマの総合学習の時間だけの作業で実現することは不可能だったため、町の職員を中心とした実行委員会が発足し休日返上で作業を進めていました。

有志の方たちの協力もあり、準備は進められていきましたが、企画をした中学生たちがなかなか作業に参加できていないこともあり、中学生たちも一緒にもっと作業に取り組めるように挑戦日を調節したのだそうです。

まとめ

中学生たちが授業の中で考えた企画を実行して、見事ギネス世界最長記録を更新した今回の流しそうめんチャレンジが、いかにたくさんの人の協力と想いで実現されたのか、少しは紹介できていたでしょうか?

エニジョブのメンバーから聞いたのですが、同じ竹がい生えている場所でも、管理が行き届いている場所を”竹林”、管理されていない場所を”竹やぶ”と呼ぶそうです。

放置”竹林”とは言うものの、放置されてしまった竹林はもう”竹やぶ”。

管理されていなれば、当然曲がっていたり、不揃いだったりして加工もしにくくなる。

身の周りにも竹を使った製品はいろいろありますが、竹やぶの竹はほとんど使われていないのでしょうね。

高森町に住んで10年以上たちますが、放置竹林が問題になっていることも私は知りませんでしたが、今回のギネス挑戦で知ってから、今まで気にも留めていなかった竹やぶを意識するようになりました。

高森町の放置竹林問題を知ってもらうために企画された『流しそうめんギネス挑戦』は、大成功だったのではないでしょうか。

これからも子どもたちの想いを実現できる町であってほしいと感じましたし、自分も行動できる大人でありたいです。


ちなみに、流しそうめんで使用された竹は、砕いて竹チップにして3月に天白公園にて配布されました。

竹チップは土壌改良材、マルチ材、歩道の敷材、カブトムシの産卵・育成床などさまざまな用途で活用できるそうですよ。

柿丸

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