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「市田柿 川霧の向こうに 秋を染め」今しか見られないこの風景 ~高森町・柿すだれ探訪記~

 日ごとに寒さが増してきて、秋から冬へ向かうこの時期。高森町にとっては、とても大事で忙しい季節がやってきました!そう、市田柿の季節です。(市田柿については、当ブログのこちらの記事もぜひご覧ください)市田柿は干し柿の品種のひとつで、生産地の特性と品質基準が農林水産省から認められた「GI(地理的表示)保護制度」に登録されている、いわばブランド品
 そんな市田柿、この11月は「干し」柿という名のとおり、収穫した渋柿を吊るして乾燥させる工程にあたる時期になります。きれいなオレンジ色の柿がいくつもの連になって青空の下に揺られているさまは、とても美しいもの。昔は各地で見られたそうですが、今はGIに登録されたこともあって、衛生管理面から出荷用のものはビニールハウスや屋内での乾燥となり、軒先に揺れる柿すだれを見ることはあまりできなくなってしまいました。

しかし、やはり高森町きっての特産品であり、この季節ならではの「見どころ」でもある柿すだれ。町内には、「観賞用」として屋外で見られる場所がいくつかあるのです!今回、高森町の公式ホームページに紹介されている3つのスポットを、わたくしが実際に見てきました❗❗

ということで、今回は、「高森町 柿すだれ探訪記」をお届けします!

探訪地 No.1「旬彩館」 ー

 まずは、おなじみの「あったかてらす」にほど近い農産物直売所、「旬彩館(しゅんさいかん)」。中央の休憩スペースを挟み、向かって右側が、休憩や食事に便利な「たんぽぽ食堂」。左側が直売所の建物です。両方にそれぞれしっかりと柿すだれがかかっているので、本当に「のれん」のような状態を見ることができます。

直売所側
たんぽぽ食堂側

探訪地 No.2「松源寺」

 こちらも、地元では言わずと知れた鑑賞スポット。「松源寺」という名の通り、普段は粛然たるお寺です。ここの柿すだれは、👆の写真のように、柿をお寺の鐘楼に吊るしてあることが大きな特徴です!
駐車場の掲示板の奥に見えているのが鐘楼で、道を進んでいくと、左側が本堂で、鐘楼は右側にあります。

厳かな本堂
駐車場から。生垣の向こうに見えるのが鐘楼

探訪地 No.3「大島山地区の古民家」

 3か所めは、高森町の大島山(おおじまさん)地区にある古民家です。こちらの干し柿は、東京から移住される予定の方が、懐かしい風景の再現や地域の活性化のため、地域の皆さんとともに今年初めて行った試みだそうです。
 天白幼児公園から瑠璃寺方面に少し上がった場所にあるこの古民家。築200年だという純日本家屋に干し柿が吊り下がる光景は、たしかにひと昔前の高森町の秋の姿を思い起こさせてくれる気がします。

※こちらは個人の所有地になりますが、写真撮影は可能だそうです。(参考:南信州新聞掲載記事)
(見に行かれる方は、マナーに気をつけて見学をお願いします😉)

 2021年の柿すだれシーズンも終わりが近くなってきてしまっていますが、旬彩館と松源寺は毎年柿すだれが見られるスポットになっていますので、今年見逃した方はぜひ来年見に行ってみてくださいね!
(大島山の古民家は個人宅になりますので、詳しい場所等は高森町役場(商工観光係:0265-35-9405)へお尋ねください)

柿丸

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